子宮全摘を控えた独身子なしアラフォーのブログ

子宮全摘で人生を取り戻した独身子無しアラフォーのブログ

子宮筋腫(粘膜下筋腫)で過多月経&貧血に苦しみ、ようやく子宮全摘を勝ち取った独身子なしアラフォー会社員のブログです。

異常がなくても保険適用で子宮全摘できる?

先日ツイッターで話題になったこの投稿をご存知でしょうか。

いまいち気が進まないが書いたので公開する。大したことは書いていない。
異常がないけど子宮全摘した。

https://twitter.com/takekawa_yu/status/1446066064534638593?s=21

 

「異常がないのに子宮全摘できるわけないじゃん」と思った方、その通りです。

内容を読むとこの方も卵巣嚢腫があったことが分かるので、全く異常がなかったわけではありません。

その後、医師の方からの指摘によりnoteのタイトルは「卵巣嚢腫と一緒に子宮を全摘出した」に変更されましたが…

性同一性障害という診断が無くても子宮摘出出来る例

・異常なくても子宮取ってくれるんだ!

という、「異常がなくても子宮全摘できる」という部分のみ真に受けてしまったような反応や、

・ホルモンバランス崩さずに摘出する方法あるんだ!

という、そもそも子宮と卵巣の役割の違いを正しく理解していないと思われる反応も多く見られて、あちゃーと思った次第です。

私も子宮を取ることを周囲に話した時に、私より年上で子供もいるような人からも「更年期になるんじゃないの?」とか言われたりしましたので…

 

一方で、何らかの症状で婦人科に通っている方などからはこんな反応もありました。

・私も卵巣腫瘍と子宮筋腫で手術ってことになった時に「なんなら全部取って貰っても良いんで」って言ったら主治医に「駄目だよ!?」って言われて諦めた………

・死ぬほどつらくて悩んで悩んで子宮取りたいですって大真面目に相談するとめちゃめちゃ怒られることが今まで何回あったか。

・興味はあるけどぽろっと口にした時に強く医師から反対があった

これが実情だと思います。私も子宮全摘のハードルの高さについては以前記事を書きました。

gonn.hateblo.jp

本当にひどいことにならないと全摘できないのが子宮という臓器です。子宮そのものはなくても、その人の生命活動の維持には全く影響がないにも関わらず、です。

そして「本当にひどいこと」は、癌や心不全につながりかねない重度貧血など、命に関わる症状であることが多いですよね。何故そうなるまで待たなければいけないんでしょうか?

私は子宮(と卵管)を摘出し、いつ大出血が起こるかわからない恐怖や貧血・癌の危険から解放され、子宮があった時よりも確実に元気で健康でQOLが高いです。

「女性の権利」として、子宮起因の苦しみから解放される選択肢がもっと広がってくれることを願います。

子宮系、かくも恐ろしき

私は子宮に未練もなくノー子宮となった今は楽で楽で人生バラ色なのですが(考えについては下記の投稿などご覧ください)

gonn.hateblo.jp

もちろん、子宮を大事にしている方もたくさんいらっしゃると思います。子供が欲しい方にとっては守らなければならない臓器ですし、子供の有無に関わらず女性性を大事に考える方にとっても子宮はその象徴となる臓器です。

その「大事にする」度合いが変な方に突き抜けてしまったのが「子宮系」と呼ばれる方々ということで…

子宮を温めると体調が良くなる云々、ぐらいならまだしも(ちなみにノー子宮の私、一生懸命子宮のケアをしていた頃より体調がいいでーす)「子宮の声」とか「お膣」とか、いやただの臓器をそんな神格化せんでも…という理論のもと、言ってしまえばお金を稼いでいる人たちがいらっしゃるわけですね。

 

家族が子宮系に傾倒してしまって大変なことになったエピソードは、黒猫ドラネコさんが当事者として記事を書いていらっしゃいます。

スピリチュアルにハマった妹――「子宮委員長はる」との出会いから「家庭崩壊」までの記録【前編】(2019/05/01 21:00)|サイゾーウーマン

スピリチュアルにハマった妹は自殺未遂を犯した――信じる心が“狂気”になる可能性【後編】(2019/05/15 21:00)|サイゾーウーマン

 

いやいや恐ろしい…この妹さんは最終的に目が覚めたようですが、夫も子どももいる身で家族のためのお金を切り崩して子宮系商材に貢いでいたというんですから、昨今の「コロナ陰謀論で家族崩壊」といった話とも無縁とは思えません。

 

そして、最近読んで、一部の記述にえっ…と思った記事がこちら。

膣ケアで身も心もハッピーに。子宮と膣に特化したセラピスト・Kieさんとは?

12年前に韓国に行ったとき、『子宮管理』というマッサージを受けたんです。子宮管理は、お腹の上から子宮をマッサージをする技術。受けたときはただただ痛かったのですが、次の日生理が来て、見たこともない、ものすごい量の血が出たんです。そのときのデトックス感は忘れられません。

「子宮管理」のようなもっともらしい名目がついていますが、やったこと(やられたこと)は「腹部をただただ痛いという強さで圧迫されて翌日に大出血」ですよ…この方は無事だったのかもしれませんが、「暴行傷害」という言葉すら過るような事態です。

韓国とは文化の違いもあるのでしょうが、そもそも子宮は内臓なので医療的アプローチが必要なものであって、婦人科医療の専門家ではない人に任せて良いものではない…と私は思います。

 

また、記事を読んでいただくとお分かりかと思いますが、なんとこの方のサロンでは「膣マッサージ」も行っていたとか…これも海外で「山の中にいる仙人のような人」に「ただ痛いだけで絶叫」するようないじられ方をして、その後に顔が引き上がっていたとか(絶叫したり痛みに顔を歪めたりして顔筋使ったからじゃないですかね…)記憶がないほど熟睡できたとか(絶叫するほどの痛みに長時間晒されて疲れ果てたんじゃないですかね…)それで効果がある、と思ったんだそうです。ポジティブ〜…

 

こうした子宮や膣に関するよく分からない情報・商材が出回る背景には、やっぱり日本の性教育の遅れや婦人科へのアクセスの悪さ、相談できる相手がいない、といったことがあるんではないかなと思います。

記事によると、上述のサロンで膣マッサージを受けた人の中には「婦人科に相談してもダメだったから」という人もいたようです。医療に対して期待した効果が得られず、結果スピリチュアルなアプローチに傾倒して行くというパターンはかなり昔から少なからずあることなんですよね。

本人にとっても周囲の人にとっても悩ましいことですが、こんなブログを書いている私もこの先大きなケガや病気をした時の心の隙間にスピリチュアルが取りつかないとも限りません。

せめて取り返しのつかないことになる前に止めてくれる人に身近にいてもらいたいものです。くわばらくわばら…

世界避妊デーで考えるべきは緊急避妊のことではない

9月26日は世界避妊デーです。

なんだか、政治家までがこぞって「緊急避妊薬を薬局で」タグを前面に出していることに違和感がありまして…

気にするの、そこじゃなくない???

そもそも緊急避妊なんかしなくていいように、女性主導の避妊法の普及が必要なのでは???

政治家、それに向けて活動してくれません?????

 

どうも今の日本の話の流れだと、定期的に婦人科に通うとか日常的にピルで生理をコントロールしてQOLを上げるとかはどうでも良くて、ゴムをつけたがらない男とのセックスは我慢して「せめて妊娠だけは防がせて!!!!!!!!!」と言ってるように見えるんですよね…

そりゃあね、正しく使ったつもりでもゴムが破れたとか外れたとか、そういうこともあると思うんです。

そんな時、72時間以内に行ける婦人科が全くないかっていうと、さすがにそうだろうか?と思わざるを得ないというか。もちろん一刻でも早くというのは大前提なので、翌朝すぐにでも薬局で買えたら良いと思うのも分かるんですけどね。

薬局に緊急避妊薬を置くなと言いたいわけではなくて、せめて同時に取り組むべきことがありますよねというのを、推進派の皆さんにも「それは置いといて」にしないで欲しいと思います。どうも、市販市販と騒がれる背景が「一刻も早く」と同時に「誰にもバレずにこっそり」という印象もあって、単に薬局で買っておしまいという性質の薬ではないでしょうにと思わざるを得なくて。

薬局にアフターピルを買いに来た女性には、一定期間経過後に状況の確認をした上で最寄りの婦人科につなぐ…くらいのフォローがあってもいいくらいだと私は思ってます。未成年ならなおさら。

そういった意味では、マイナンバーカードのお薬手帳化もいいなと思いますね。同じ人が何度も購入していたらパートナーからのDVという可能性もありますので、妊娠を防ぐだけでは解決になりませんし。

アフターピル市販化を掲げる皆さんからは「そうじゃない」と言われてしまうんでしょうけど…

ピルが無料で入手できる国との圧倒的な性教育、婦人科受診習慣の差は無視できません。それを解決せずに「ピルが簡単に手に入る」状況だけを先に作り上げるのは危険ではないかと、長年ピルを飲んできた立場としては思います。

 

ちなみに「親に保険証も何もかも握られていて病院に行けない」は全くの別問題です!

それはそれで、政治家の皆さんにはそういう女性を救うべく活動して欲しいと思います。