子宮全摘を控えた独身子なしアラフォーのブログ

女だけど子宮いらない〜全摘でQOL爆上がりしました〜

子宮筋腫(粘膜下筋腫)で過多月経&貧血に苦しみ、ようやく子宮全摘を勝ち取った独身子なしアラフォー会社員のブログです。

HSILやASC-Hは「=子宮頸がん」ではありません!

ブログやインスタなどで自身の闘病体験を発表する方、増えましたよね。

私も全摘に至るまで子宮の手術を複数回(粘膜下筋腫の子宮鏡下核出、子宮頸部の円錐切除)経験した身としては人様の体験談が気になるので全摘した後も読んで回っているのですが、最近ちょっと気になったのがこの傾向。

HSILやASC-Hを「=子宮頸がん」と間違った認識で発表している人がいる

子宮頸がん検診を受けたことのある方なら、何となく見たことがあるアルファベットの羅列なんじゃないでしょうか。

これは細胞診(ブラシでちょちょっと取ったやつ)の検査結果の分類表記にすぎません。ベセスダ分類と呼ばれるもので、異常なしならNILMで定期検診の継続、ASC-xx以上なら追加検査など、「次の一手」を考えるための指標といったところかと思います。

 

ところがこの検査結果、やっかいなことに「クラス分類」というのもあって、異形成が疑われるような結果では「クラスⅢ」とかになってくるんですね。

何も知らずにこれを聞いたらどう思うでしょうか、よく分からないアルファベットの検査結果!クラスⅢ!追加検査!結果によっては手術!?

私はがんなんだ!!!!!!!!!!

って思い込んでしまう人がいるんだなと、いくつかの間違った体験談を見て思った次第です。

 

ASC-Hをがんだと思い込み、追加検査の結果経過観察で良いとなったら「誤診」扱いとか、HSILで円錐切除手術を受けた人が「私は過去に子宮頸がんを患いました」とか、アチャーなものが公開されていました。

不思議なのが、こうした間違いが放置されても仕方ない個人ブログではなく、そういったものから見つけて掲載している女性向けのおまとめメディアでそのままになっていたんですよね。

さらに不思議なのが、「医療監修あり」との表記もあるメディアなのですが……ただ、監修者として記載があるのが、どこの誰だか(病院名や出身大学・学部名など)明らかでない、本名ですらない、たとえば私が勝手に名乗っても分からないような表記しかされていないのが怪しいという。

私がアチャーと思ったように他にもアチャーと思った方がいらしたようで、どこからか指摘があったのか、どちらもその後記事が訂正されています。

 

もしかしたらHSIL、ASC-H、子宮頸がんなどのキーワードでこの記事を読んでくださっている方もいらっしゃるかもしれませんので、「監修が怪しい記事は信用しない」「分からないことは自分の主治医に聞いて解決を図る」を強くおすすめしたいと思います。

 

参考:http://www.kikuzaka-clinic.com/bethesda/