子宮全摘を控えた独身子なしアラフォーのブログ

女だけど子宮いらない〜全摘でQOL爆上がりしました〜

子宮筋腫(粘膜下筋腫)で過多月経&貧血に苦しみ、ようやく子宮全摘を勝ち取った独身子なしアラフォー会社員のブログです。

子宮系、かくも恐ろしき

私は子宮に未練もなくノー子宮となった今は楽で楽で人生バラ色なのですが(考えについては下記の投稿などご覧ください)

gonn.hateblo.jp

もちろん、子宮を大事にしている方もたくさんいらっしゃると思います。子供が欲しい方にとっては守らなければならない臓器ですし、子供の有無に関わらず女性性を大事に考える方にとっても子宮はその象徴となる臓器です。

その「大事にする」度合いが変な方に突き抜けてしまったのが「子宮系」と呼ばれる方々ということで…

子宮を温めると体調が良くなる云々、ぐらいならまだしも(ちなみにノー子宮の私、一生懸命子宮のケアをしていた頃より体調がいいでーす)「子宮の声」とか「お膣」とか、いやただの臓器をそんな神格化せんでも…という理論のもと、言ってしまえばお金を稼いでいる人たちがいらっしゃるわけですね。

 

家族が子宮系に傾倒してしまって大変なことになったエピソードは、黒猫ドラネコさんが当事者として記事を書いていらっしゃいます。

スピリチュアルにハマった妹――「子宮委員長はる」との出会いから「家庭崩壊」までの記録【前編】(2019/05/01 21:00)|サイゾーウーマン

スピリチュアルにハマった妹は自殺未遂を犯した――信じる心が“狂気”になる可能性【後編】(2019/05/15 21:00)|サイゾーウーマン

 

いやいや恐ろしい…この妹さんは最終的に目が覚めたようですが、夫も子どももいる身で家族のためのお金を切り崩して子宮系商材に貢いでいたというんですから、昨今の「コロナ陰謀論で家族崩壊」といった話とも無縁とは思えません。

 

そして、最近読んで、一部の記述にえっ…と思った記事がこちら。

膣ケアで身も心もハッピーに。子宮と膣に特化したセラピスト・Kieさんとは?

12年前に韓国に行ったとき、『子宮管理』というマッサージを受けたんです。子宮管理は、お腹の上から子宮をマッサージをする技術。受けたときはただただ痛かったのですが、次の日生理が来て、見たこともない、ものすごい量の血が出たんです。そのときのデトックス感は忘れられません。

「子宮管理」のようなもっともらしい名目がついていますが、やったこと(やられたこと)は「腹部をただただ痛いという強さで圧迫されて翌日に大出血」ですよ…この方は無事だったのかもしれませんが、「暴行傷害」という言葉すら過るような事態です。

韓国とは文化の違いもあるのでしょうが、そもそも子宮は内臓なので医療的アプローチが必要なものであって、婦人科医療の専門家ではない人に任せて良いものではない…と私は思います。

 

また、記事を読んでいただくとお分かりかと思いますが、なんとこの方のサロンでは「膣マッサージ」も行っていたとか…これも海外で「山の中にいる仙人のような人」に「ただ痛いだけで絶叫」するようないじられ方をして、その後に顔が引き上がっていたとか(絶叫したり痛みに顔を歪めたりして顔筋使ったからじゃないですかね…)記憶がないほど熟睡できたとか(絶叫するほどの痛みに長時間晒されて疲れ果てたんじゃないですかね…)それで効果がある、と思ったんだそうです。ポジティブ〜…

 

こうした子宮や膣に関するよく分からない情報・商材が出回る背景には、やっぱり日本の性教育の遅れや婦人科へのアクセスの悪さ、相談できる相手がいない、といったことがあるんではないかなと思います。

記事によると、上述のサロンで膣マッサージを受けた人の中には「婦人科に相談してもダメだったから」という人もいたようです。医療に対して期待した効果が得られず、結果スピリチュアルなアプローチに傾倒して行くというパターンはかなり昔から少なからずあることなんですよね。

本人にとっても周囲の人にとっても悩ましいことですが、こんなブログを書いている私もこの先大きなケガや病気をした時の心の隙間にスピリチュアルが取りつかないとも限りません。

せめて取り返しのつかないことになる前に止めてくれる人に身近にいてもらいたいものです。くわばらくわばら…